04月18日(木)、曇。陽は差さないが、穏やかな天気。午前中、地域の読書会(月1回)。課題図書は、『池上彰の世界情勢2024』(毎日新聞出版)。図書館にリクエストしたら、12番目だったので、萬松堂で買って読んだ。
読みやすいと思ったら、元は毎日小学生新聞に連載のニュース解説だった。わかりやすく解説するという点では、池上氏を評価する。世界の現状を知るには役立ったが、解決困難な課題ばかりで、気が重くなる。午後は、地域周り。
「安政江戸地震」について調べた。
「安政江戸地震は、安政2年10月2日夜四ッ時(太陽暦では、1855年11月11日21時30分ごろ)に発生した。震央は東京湾北部、地震の規模はM7.0〜7.2、震源の深さは40〜50kmと考えられる。
被害は江戸市中を中心に埼玉、千葉そして神奈川県に及んだ。しかし、震度6以上の激甚な地震動の地域は、江戸市中とごく周辺の町々にとどまった。死者数は、地震動による家屋の倒壊と火災により、丸の内、本所、深川などで確認された人数が7,000人を超すとされる。しかし、実際はそれ以上にのぼると考えられる。(後略)」(内閣府防災情報より)
歴史を紐解くと、日本列島はいかに地震が多かったかがわかる。『大鳥圭介』(星亮一著)から、引用を続ける。
「(前回からの続き)頻繁に揺り返しがやってくる。危ないので、今夜は外で寝ようと、通りに畳を持ち出して寝ることにした。いつ死ぬか分からん、酒でも飲もうと、酒を買ってきて皆で飲んだ。
この地震では、死者4000余人、芝、京橋、築地、浅草、本所はたいてい倒壊し、焼け落ちた。大鳥は地震の際もあわてた様子もなく、悠然としていて、皆が驚いた。
江戸に出てきて4年ほどたったころ、江川から「新銭座の屋敷に来て教授をし、本を読むことを教えてくれ、金は不自由なくやる」というありがたい話を受けた。坪井先生に相談すると、「それは面白い。時勢に応じたことをやるのもよいではないか」と言ってくれたので、医者への道を止めて、兵学者に転身することにした。