02月14日(水)、晴時々曇。昨日、今日と絶好のジョギング日和。気温も高い。着ているTシャツが乾いたところがないくらい、汗をかく。夕食時のビールがうまい。
音楽を聴きながら、ジョギングしていると、突然電話。イヤホーンで聞いているから、そのまま電話に出られる。便利。そして、立ち止まって喋るから、いい休憩になる。大阪の友人が新潟の友人を通じて、遭いたいという内容。新潟駅万代口の居酒屋「Y兵衛」で、今日の夕方から3人で呑むことに。どうなることやら。
「八田技師の銅像」(『台湾を愛した日本人 土木技師八田與一の生涯』)を引用して、紹介したい。
「(前回からの続き)與一は「全従業員のために…」と言われるとそれ以上辞退することはできなかった。
「分かった。造ってくれるのならお願いがある。よく見かける、正装し、威厳に満ちた顔付きで高い台の上に立つような銅像にだけはしてほしくない」
さらに、
「私は、この十数年というもの、毎日作業服に地下足袋、それにゲートル姿で、烏山頭工事をしてきた一技術者であり、背広など着たことは一度もない。できれば、そういうありのままの姿の像にしてほしい。そして、高い台の上に置いたりせず、珊瑚潭を見下せる場所に直接置いてもらえると、ありがたいのだが……」
と自分の気持ちを語った。
その時、総代の人たちは、かつて八田所長が作業服姿で土手に腰を下ろし、左手を顎に当て、右手の人差し指で頭の髪をグルグル回して考え事をする與一独特のポーズを思い出した。
度々見るこの與一の姿は、従業員たちの目に焼き付いて、ダム竣工後も部下たちの間でいつも語り草になるほど印象的な姿であった。
銅像は、與一の要望を生かして、作業服姿で、土手に腰を下ろし考え事をしている坐像に決まった。
(写真)堰堤工事の起点に設置された八田技師の銅像。前掲書より。
ダム工事の起点になった堰堤北側の小高い丘が、珊瑚潭と堰堤を見下ろせる格好の場所として、設置場所に決定した。