| | 峨眉山と楽山大仏は、四川省に位置します。
峨眉山は五台山、天台山と並ぶ中国国内の仏教聖地の一つで、中国三大霊山の一つ。後漢時代から仏教寺院が建設され、南宋時代には最盛期を迎えました。同じく四川省にある、713年に始まった楽山大仏も有名で、場所は離れるが、合わせて登録されることとなりました。
またこの地域一帯が聖地とされたことから、大規模な開発がなされず、地域の自然が非常によい状態で保たれました。現在では数種の絶滅動物を有し、植物層も豊かであることから、峨眉山の自然的側面も評価され、文化遺産ではなく複合遺産として登録されるに至りました。
峨眉山は中国・四川省にある山。海抜3,099mで、北緯29°32′・東経103°21′に位置。植物層は豊かで3000種を抱えます。
楽山大仏(らくさんだいぶつ)は、峨眉山地域内の長江の支流、ミン(山へんに民)江、大渡河、青衣江が合流する地点にあります。
楽山大仏は、713年、当時頻繁に起こっていた水害を治めるため、僧の海通がその寺院、凌雲寺に隣接する崖に石像を彫ったのが始まりです。海通は大仏が完成する前に亡くなったが、節度使であった韋皐が建設を受け継ぎ、803年に完成しました。完成当時、大仏は「大仏像閣」と称する木造の建造物に覆われ、金箔や、色が塗られていました。しかし、明代末期に建物は消失、大仏も風雨にさらされ色が落ちました。ちなみに大仏は全長約71mで幅28mの弥勒菩薩です。
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