| | 承徳避暑山荘と外八廟(しょうとくひしょさんそうとがいはちびょう)は、中国河北省承徳市にある離宮です。
避暑山荘は清の皇帝が沈陽に抜ける際、立ち寄る場所として87年にわたり整備された離宮です。この離宮の整備にあたっては蘇州の寒山寺などがモチーフにされています。その周りには寺廟が周りを取り巻いています。これを外八廟といいます。外八廟にはポタラ宮をモデルにして建造された普陀宗乗之廟(ふだしゅうじょうしびょう)があり、外八廟はチベット様式と中国の様式を折衷した代表的様式として知られます。
避暑山荘(ひしょさんそう)は、中国四大名園の一つでもあります。総面積5460平行キロメートルで、周囲の城壁は10キロメートル。
清の皇帝は瀋陽(当時の奉天)に参拝に行くことがありましたが、御幸では承徳に立ち寄ることが多かったです。承徳は季候がよく、自然が豊かで景色に優れ、また温泉などもあったことから、康熙帝は1703年にここに離宮を造ることを決定しました。雍正帝の治世を経て乾隆帝治世の1741年から大規模な整備がなされ、竣工から87年の時を経て1790年に完成しました。
避暑山荘の建築にあたっては、江南地方の名園・名勝を参考にしたと言われています。蘇州の獅子林や寒山寺、坑州の武陵寺六和塔、鎮江の金山亭、嘉興の煙雨楼などを模して作られた建造物があり、内モンゴルや大興安嶺などから松が持ち込まれ移植されています。また園内には四庫全書が収蔵されています。
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