江西省九江市にある名山。廬山自然公園として世界文化遺産として登録されています。
古来より名勝として知られ、東晋の田園詩人で九江の人、陶淵明の「飲酒二十首」其の五に
「菊を採る東離の下、悠然として南山を見る」
と歌われたのをはじめ、李白・白居易ら多くの詩人に歌われています。
また、宗教的な聖山としても古くから名高く、東晋の慧遠が住した東林寺で有名です。慧遠は一生、山外に出ないと誓いを立てたとされ、その事にちなんだ「虎渓三笑」の説話の舞台も、この山です。
近代では毛沢東ら中国共産党高官が山荘を構える避暑地でもありました。 1959年廬山で開かれた中国共産党政治局拡大会議(廬山会議)では国防部長・彭徳懐が追放され、中国現代史の舞台となりました。
[改訂履歴] |
|
|
|