| | 「天府之宝庫」―明治大正期における日本人の対四川地域調査活動 |
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| | 中国社会文化学会 12月例会
「天府之宝庫」―明治大正期における日本人の対四川地域調査活動
日時:
2013年 12月20日(金) 16:00-18:00
場所:
東京大学駒場キャンパス18号館4階会議室(コラボレーションルーム4)
報告者:
王 宗瑜氏(東京大学外国人客員研究員,四川外国語大学日本学研究所副教授)
報告要旨:
四川地域は古来物産豊富で,「天府之国」と言われてきた。ただ,中国の奥地に位置し,交通の便に恵まれなかったため,海外との交流は少なかった。1891年の重慶税関設置,さらに1895年の『下関条約』の締結によって,重慶は開港場となった。1896年の領事館設置後,日本人は次第に重慶に入り込み,物産の宝庫たる四川に対する調査活動を展開するようになった。
例えば,1903〜1905年において村田省蔵は大阪商船会社の指令で重慶に赴き,宜昌−重慶航路開設の可能性について,1906年に長沙府遊学予備科の日本人教習小林久平は自流井の塩井と油井について,それぞれ調査を行った。さらに,1902〜1904年に京都帝国大学教授山田邦彦が外務省の費用で,1914年には農商務省技師小林儀一郎が同省の指令により,四川地域に対し地質・鉱産資源などの調査を実施した。そのほかに,豊岡茂夫や神田正雄など四川で勤務していた日本人教習も同地の教育事情や天然・地理・住民・歴史・制度・宗教など様々な調査活動をしていた。
本報告では,各図書館や外務省外交資料館所蔵の資料を手がかりに,上記の明治・大正期における日本人の対四川地域調査活動の経緯と結果,さらにその背景にある日中関係との関連について検討してみたい。
言語:日本語
司会:村田雄二郎氏(東京大学大学院総合文化研究科)
主催:中国社会文化学会
http://www.l.u-tokyo.ac.jp/ASCSC/
問い合わせ先:
村田雄二郎(murata[at]ask.c.u-tokyo.ac.jp)
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開催日 | | 2013年12月20日 | 費用 | | 0 円 | 開催場所 | | 東京都目黒区駒場3−8−1 | アクセス | | | 関連サイト | | | 備考 | | |
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