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| | 南宋の蘇軾が「赤壁賦」に歌ったように、『三国志』の曹操は「槊(ほこ)を横たへて詩を賦す(横槊賦詩)」英雄でした。曹操のサロンを中心に成立した「建安文学」は、中国最初の自覚的な文学の創作活動となりました。
本講座は、曹操の文学宣揚から、東洋文庫の所蔵する国宝『文選』が編纂されるまでの文学の隆盛を、儒教との関係より講義したのち、『文選』に収録される曹操に関わる作品を講読してまいります。
講 師 : 渡邉義浩(早稲田大学文学学術院教授)
回 数 : 全1回(2コマ)
日 程 : 2017年4月29日(土曜日)
時 間 : 13:00〜16:00
対 象 : 大学生以上
金 額 : 5,800円
カリキュラム
(1)曹操の文学宣揚と『文選』の編纂
(2)「短歌行」ほか曹操関連の作品の講読
東洋文庫が所蔵する国宝『文選集注』巻第四十八・第五十九・第六十八・第八十八・第百十三は、平安朝の書写で、中国ではすでに失われた「陸善経注」「音決」「鈔」などを含む『文選』の諸注を集成しています。
金沢文庫の旧蔵で、もと百二十巻あったと言われ、李善注など集注本の古態や佚書のテキストを垣間見ることの出来る、日本のみに残存するたいへん貴重な逸品です。
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