| | 日中対照言語学会 第35回大会(2016年度春季大会) |
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| | 日本と中国とは一衣帯水の国ではあるが、日本語と中国語とでは語族の異なる言語である。語族が異なるゆえに、対照研究は非常に難しい。しかし、実際、私たちが中国語教育に携わっていると、中国語ができるのはもちろんのこと日本語もできなければならない、という思いにしばしば駆られる。中国語と日本語の特徴をよく捉え、学生に中国語を説明すると、中国語が理解されやすくなるからである。特に中文日訳する場合、ただ翻訳するだけでなく、なぜそうなるのかを解説しなければならない。その解説が上手くいかない場合もある。このような経験はおそらく誰にでもあるに違いない。もちろん両言語とも同じように完璧に話したり書いたりすることは不可能に近い。翻訳もまた然りである。しかし、分かりやすく中国語を教え、日本語を解説するために、研究者と教育者の責務として、両言語が少しでもできるようになる努力は怠るべきではないであろう。日中対照言語学会は両言語によく通じる必要があるという切なる願いから誕生した学会である。
日時:5月22日(日) 09:20-17:00(予定)
会場:東洋大学白山キャンパス 2号館16Fスカイホール
〒112-8606 東京都文京区白山5-28-20
アクセス 都営三田線白山駅から徒歩5分、東京メトロ南北線本駒込駅から徒歩5分、
JR山手線巣鴨駅から徒歩20分
参加費:1000円(会員、非会員共通)
※当日入会申し込み、学会費の納入も受け付けます。(年会費:社会人4000円、院生2000円)
お問合せ:日中対照言語学会 URL:http://jccls.jp/
プログラム:
09:00− 受付
総合司会:竹島 毅(大東文化大学)
09:20−09:30 大会開催校挨拶 高橋一男(東洋大学副学長)
09:30−09:40 開会の辞 続 三義(東洋大学)
09:40−10:10 研究発表 1. 二種類の能格構文の派生関係を巡って―“手绢哭湿了”“张三累倒了”をタイプに
李 鵬(大東文化大学大学院)
10:10−10:40 研究発表 2. 「時」の「前・後」と「大・小」
岡原嗣春(大阪産業大学・近畿大学非常勤講師)
以上司会:平山邦彦(拓殖大学)
10:40−10:50 休憩
10:50−11:20 研究発表 3. “瓶子里有水”から考える日中両言語の存在表現
洪 安瀾(大東文化大学大学院)
11:20−11:50 研究発表 4. “形容詞+着”の意味用法について
王 学群(東洋大学)
11:50−12:20 研究発表 5. 程度表現の対照研究ー疑問のモダリティ表現
時 衛国(愛知教育大学)
以上司会:安本真弓(高千穂大学)
12:20−13:20 昼休み(60分 学食あり、駅周辺に食堂街あり)
13:20−14:20 講演 オノマトペの対照研究のために―中国語に擬態語はありますか?―
小野正弘(明治大学)
以上司会:加藤晴子(東京外国語大学)
14:20−14:35 休憩
14:35−15:05 研究発表 6. 範囲副詞“也”の「後方スコープ型」構文に関する一考察
椿 正美(中央大学)
15:05−15:35 研究発表 7. “把”構文における使役表現について
小路口ゆみ(大東文化大学大学院)
以上司会:白銀志栄(神田外語大学)
15:35−15:50 休憩
15:50−16:20 研究発表 8. 様態補語として用いられる「V上」と「V起来」の比較研究―様態描写がある場合を中心に―
郅 鴎(新潟大学大学院)
16:20−16:50 研究発表 9. “(动态动词+)上+来/去”と客体との関係について
高橋弥守彦(大東文化大学)
以上司会: 王 亜新(東洋大学)
16:50−17:00 閉会の辞 加藤晴子(東京外国語大学)
17:00−18:00 会員総会 |
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