今回は中国語担当の黄 雅?講師とミャンマー語担当のマーナンシュイヌエ講師に、中国とミャンマーの学校教育について紹介していただきました。
Q:それぞれの国の学校教育の概要を教えてください。
黄:中国の学校制度は6・3・3・4制ですが、一部地域では小学校が5年制です。義務教育は6歳から15歳までの9年間で、義務教育段階の公立学校の授業料は無料です。学校年度は9月から7月中旬頃までで、1学期は9月1日から1月中旬頃まで、2学期は2月中旬頃から7月中旬頃までとなっています。ただし、1学期の終了時期および2学期の開始時期は旧正月の春節に合わせるため、年によって前後に多少ずれることになります。あと、夏休みは地域によって多少異なりますが、7月中旬頃から8月末にかけての約7週間となっています。
マーナンシュイヌエ:ミャンマーの学校制度は5・4・2制で、その後の高等教育機関として短期大学と大学があります。義務教育は小学校の5年間だけでしたが、最近中学までの9年間に拡大することが決定されました。ただし、現実には農村部を中心に小学校にも通わない子供が多くいるようです。また、2015年から義務教育段階の公立学校の授業料無償化が実施されるようになりました。学校年度は6月から3月までで、1学期は6月から10月まで、2学期は11月から12月まで、3学期は1月から3月までの3学期制です。長期の休みは4月から5月にかけての約2ヶ月間です。
Q:小学校ではどんな教科を学びますか?
黄:小学校の授業では国語、算数、道徳、美術、音楽、体育、コンピュータなどの教科があり、理科や社会は導入的な内容だけで終わります。英語は全国的には小学3年生から開始するのが一般的ですが、都市部では開始学年を早くする学校が多くあります。
マーナンシュイヌエ:ミャンマーの小学校では国語、算数、英語、理科、音楽、体育などの教科のほか、仏教の授業もあります。英語教育は全国的には小学3年生から開始されますが、都市部では小学1年生から始まります。
Q:学校には制服がありましたか?
黄:中国では義務教育段階の学校では制服着用が一般的です。ただ、制服を制定している学校でも特定の行事のある曜日のみ義務づけていたり、一部では私服を認めている学校もあります。私の小学校では体操服を制服としていましたが、男子はジップアップセーターとズボン、女子はスカートとしている学校なども多くあります。
マーナンシュイヌエ:小学校からの11年間の学校では制服着用を義務づけられています。男女ともに白色の長袖シャツとロンジーという巻きスカートであったり、男子はズボン、女子はスカートという制服が一般的でした。
Q:学校の長期休み期間に宿題はありましたか?
黄:私の小学校では夏休みに算数、国語などの学習帳、読書感想文、日記、自由研究、社会奉仕活動などの宿題や課題があり、それらのレポート提出もありました。
マーナンシュイヌエ:ミャンマーでは4月から5月にかけてが長期の休みですが、学校の宿題はありませんでした。
Q:学校では給食はありましたか?
黄:私の小学校では給食はありませんでした。私の家は学校から近くにあったので、昼休みに一旦自宅に帰り昼食を食べてからまた学校に戻り、午後の授業を受けるという生活パターンでした。なかには寮生活をしている学校もあるので、そのような場合は学校の食堂で食事をとることになります。
マーナンシュイヌエ:学校には給食の制度はありませんでした。家が学校から遠い生徒は弁当を持ってくるか、学校の売店で食事を購入して食べますが、家が学校から近い生徒は午前中の授業が終わると家に帰って食事をし、午後の授業前に学校に戻る生活をしていました。
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