本屋さんで衝動買いしてしまった本(笑)
「地図で読み解く初耳秘話、東京のトリセツ」
興味深くて大変面白かったです?
日本の中心、東京駅辺りは、実は海だったのですよね〜。
皇居が武蔵野台地の先端になります。
皇居と東京駅とのあの近い距離で、皇居から断崖になり東京駅は海という、わずか?400年前には、東京駅周辺の高層ビル群はほとんどが海だったというわけです。
東京に住んでみて土地勘がついてきて、より一層徳川家康公のお江戸開拓の大事業に思いを馳せてしまい驚愕してしまいます。
写真に映ってるところは、全部海だったなんて。
明治初めころは、兵営、練兵場だった。
その後、荒地で、原野が広がっていたそう。
東京駅舎は大正初期に完成。
東京って、広く見ると高い山が近くになく、関東平野でただただ広い平地が広がってるのですが、都心を細かく見ると渋谷や皇居周辺や目黒や神楽坂や谷中とか・・思い出すだけでも坂が多くてとても面白い地形なのは、武蔵野台地から海へ向かう低地への断崖が多くてこれが階段や坂で繋がっているからなんですね〜。
江戸時代に台地には大名屋敷など、低地には町人や農民が住んだいわゆる下町として機能していました。
それが今もそういった住人のカラーが引き継がれているのを実感し面白いです。
印象深く感じた事は、三代将軍家光の時代に江戸の大改革がほぼ完成した矢先に、最大の火災「明暦の大火」で江戸の六割が全焼。10万人もの人が亡くなりました。
江戸の末期には、安政の大地震、大暴風雨、コレラの大流行、などで約10万人亡くなりました。
その後明治維新、近代化され大都市になってきていた矢先に、関東大震災で10万に以上亡くなり都心の四割が焼失。
そこから20年もしないうちに、太平洋戦争が始まり東京は100回以上もの空襲を受ける。中でも昭和20年3月10日の東京大空襲では一夜にして10万人の死者。東京は焼け野原となる。
と、直近の400年の間に平均4回もの人も物もリセットのサイクルがあったとの単純計算になります。
戦後70年、ここからの復興から今現在に至ります。平成のバブル崩壊後から続く不穏な時代も地球の?人類の?自然のサイクルにはある意味?逆らえないのかな?という気持ちになった次第。
最後に、太平洋戦争の敗戦後、20年で凄まじい復興を遂げ1964年昭和39年開催された東京オリンピックです。
この時に、新幹線がギリギリの9日前に完成、あの複雑な首都高が作られ、空港からの鉄道の整備、モーレツな勢いでインフラが加速したことを知り、去年のコロナ禍で開催された東京オリンピックとの天と地ほどの勢いの違いに、一つの時代の始まりと終焉の片鱗を感じずにはおれない気持ちにはなりました。
この本を読んで、先日読んだ方丈記と大変重なるものがありました。
東京の秘話は首都なだけに、逸話も多く変容や破壊や再生があまりにもドラマチック!?で東京の歴史や地理等を知るとここまでに作り上げられた首都東京に渦巻く、気が遠くなるようなあまたのエネルギーが注がれてきた巨大な規模に圧倒される思いになりました。
しみじみと、現在の東京都内は徳川家康公を始めとした多くの先代が創られた巨大な遺産!?の上にちょこんと畏れ多くも乗せていただいてる?と、そんなイメージになりました。
縁あって、東京に住むことになった事、感謝して味わいたいと思います?
KITTE館駅長室からの東京丸の内ステーション
東京駅天井ドーム