| | | 莫言(ばく げん、モー・イエン、1955年2月17日 - )は中華人民共和国の作家。本名は管謨業(かん ぼぎょう、コワン・モーイエ)。筆名は「言う莫(なか)れ」を意味する。
山東省高密市の農村で生まれ育ち、60年代の文化大革命のために小学校中退を余儀なくされた。1976年人民解放軍に入隊。軍に在籍しながら執筆活動をはじめ、1985年の『透明なにんじん』で注目される。故郷を舞台に抗日戦争を描いた『赤い高粱(コーリャン)』(1987年)は張芸謀(チャン・イーモウ)監督で1988年に映画化され、ベルリン映画祭で金熊賞を受賞している。
ガブリエル・ガルシア=マルケスやウィリアム・フォークナーの影響を受け、マジックリアリズムの手法で中国農村を幻想的かつ力強く描く作風。『豊乳肥臀』は「露骨な性的描写が多い」として、中国では一時発禁となっていた。その他の作品に『酒国』『白檀の刑』など。2006年には福岡アジア文化賞を受賞。2009年の『蛙鳴』では一人っ子政策のタブーに挑み、2011年に同作品で中国文学の最高権威茅盾文学賞を受賞している。
2012年10月11日、「幻覚的なリアリズムによって民話、歴史、現代を融合させた」としてノーベル文学賞を受賞。中国系の作家では2000年に高行健(1987年にフランスに亡命)が同賞を受賞しているが、中国籍の作家としては初。 |
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