| | 丁肇中/Samuel C. C. Ting(1976年物理学賞) |
| サミュエル・ティン(Samuel C. C. Ting、中国名:丁肇中)は中国系アメリカ人の研究者。バートン・リヒターと共にジェイプサイ中間子の発見により1976年にノーベル物理学賞を受賞した。
ティンの祖籍は山東省日照県の華僑で、両親はミシガンで学生時に出会い、彼の幼児期に戦中の中国へ帰国した。そのため、それぞれ中国とアメリカで教育を受けた国立台湾大学の科学と物理学の教授である父・丁觀海(Kuan-hai Ting クアンハイ・ティン)と母・王雋英(Tsun-ying Jeanne Wang ツンイン・ジーン・ワン)から断続的に教育を受けた。12歳の時に彼が初めて行った学校は台北の建国中学だった。そして台南市の国立成功大学で1年間学んだ。
20歳の時にアメリカへ戻り、ミシガン大学で工学、数学、物理学を学んだ。1953年数学と物理学の学位を取得、1962年には物理学の博士号を得た。1963年、原子核の研究を欧州原子核研究機構(CERN)で行なった。1965年よりコロンビア大学で教鞭をとり、同校在籍中にドイツ電子シンクロトロン研究所で研究もした。1969年からはマサチューセッツ工科大学の教授となる。1992年、中国科学技術大学より名誉博士号が授与される。
ノーベル賞の受賞スピーチは中国語(官話)で行なった。サミュエル・ティン以前にも中国人受賞者として李政道と楊振寧の2人がいたが、中国語によるスピーチはサミュエル・ティンが初めてであった。このスピーチでは実験が理論と同じくらい重要であることを強調した。
1960年にケイ・キューネ(Kay Kuhne)と結婚しジーンとエイミーの2女をもうけるが、1985年にはスーザン・キャロル・マークス(Susan Carol Marks)博士と結婚して息子クリストファーが生まれた。 |
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