先日、家族でお刺身が美味しいと評判の店に行った。
個室がないのはわかっていたが、案内された隣の席は、10名くらいのグループ。
しかも外まで大きな笑い声が漏れていたのはまさしくそこだった。
あー、ついてないわ。
嫌でも聞こえてくる話でわかった事は、どうやら男性陣はK大、W大の出身で関東からの出張者たち。
美味しい博多のお店で、支社の女性陣がもてなすといった飲み会だったようだ。
皆さん大振りのワイングラスを片手につまんでいた。
確かにうるさかったのだが、別に嫌な気持ちはしなかった。
なぜなら、私は家族と食事しながら、幽体離脱してその仲間にすっかりワープしていたから。(おいおい、勝手に)
というのも女性陣も若いというわけではなく、姉フィー世代も混ざっており、どちらかというと、普通の堅実なタイプ。
少々盛り上がりすぎて、盛り気味に「港区おじさん」とか、「港区女子」なんていうワードは飛び交ってはいたがとっても楽しそうだったから。
前菜が美味しいお店にて。
そういえば、出産してから夫以外の男性と飲み会したことないや。
家族ぐるみというのはあるけれど、仕事を持たないわけだから飲み会などあるはずもない。
独身時代はあんなに大騒ぎして救急車まで呼ばれそうになっていたのに。支社長を引っ張りだして踊ってたのに…。
なんだか急に人生の何かを損しているような気持ちになった。
大好きな林真理子さんのエッセーに、女性も仕事を持って男性とある程度対等に働き、
それでもなお夫婦関係が良好っていうのは真の夫婦なんじゃないの?とあった。
私は仕事を持たないけど、この考えには大いに賛同する。
ただ一つだけ思うのは、専業主婦として家にいながら外で働くキャリアウーマンたちと対等に旦那がよこしまな気持ちをもたないように努力する必要はあるのではないだろうか。
見た目という事ではなく。
私など、騙そうと思ったらプロからすればちょろいはずだし、
仕事なんかしてちょっと優しくされたら暴走しそう。
今、ホストクラブなんか行ったら「この子をなんとかしてあげたい!!」なんて
変なババ心出して、身包み剥がされるかも。
だからやっぱりそういう事を考えるのはやーめた。
とか、そんなことをお隣の盛り上がりを見ながら考えていたとは
家族の誰も知るまいよ。