| | | | | 中国は大連からお届けします! | | | 2017-03-06 05:30:23
日本からやって来た2人の留学生、彼らと知り合ってまだ間もないが、早速教えられたことがある。
中国人学生3人と連れ立って、米?といううどんに似たこっちの定番料理を食べに行った時のこと、留学生の1人が、お椀を手元に持ちながら、私に、「これ、持っていいんですかね?」と聞く。私が怪訝な表情をしているのを見て、さらに、「こっちの人はみんな持たないじゃないですか」と。
確かに、中国人3人は、お椀を持たず、私たち日本人3人はすべてお椀を手で持ちながら食べている。日本人留学生は、郷に入っては郷に従えとばかり、自分たちも持った方がいいのかと思ったようだ。
日本では、だいたいどのお家でも、子どもの時からお椀を手で持たなければ行儀が悪いと怒られただろう。それと同じで、こっちのやり方では、お椀を持つのは行儀が悪いと思われるのではないかと気にしたというわけだ。
いいよ、いいよ。そのままで。私の経験から言うと、確かに、中国と日本の文化というか、習慣は違うけれど、許容範囲というか、日本は狭いけれど、中国はずっと寛大だよって答えた。日本は細かいけれど、中国人は気にしないよと。
そして、そんな風に相手の、つまり異文化ってことになるか、それを気遣う日本人留学生に好感を持った。
日本のマスメディアは、日中国家間の政治問題、主に対立や衝突しか報じないのが常だ。バラエティに至っては、近代以降の脱亜入欧的発想が根強く残っている。ヘイトスピーチまでいかなくとも、どこかにアジア蔑視の発想がある。結果、日本社会でアジア異文化を理解するのは構造的な困難がある。
それにもかかわらず、相手の文化や習慣に一目を置く、この若者いいなと思った次第だ。それが、また、日本人的発想であるところもなかなか面白い。3人の中国人学生は私たちがお椀を持とうが持たないが、それで行儀がどうの〜など一切思わなかったろうから。 |
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