東京都小池都知事が米粉パンの普及促進のため、2023年度から区市町村立学校が給食に米粉パンを活用する場合に全額補助する方針との記事を読みました。
昨今の小麦粉の値上がりや米の需要減少がその背景にあると思います。本来、日本人のDNAには米文化が流れているのですから良い事だと思います。またこれを機会に米粉パンの値段が下がると良いですね。
さて、今では市町村一括管理で集中給食センター方式が当たり前ですが、私の時代は各学校の給食室で調理されていました。二時間目か三時間目になると良い匂いがして食いしん坊の私は給食が楽しみでした。
また米国からの余剰小麦粉をパンにして提供していたので私は米飯給食は経験していません。カレーやシチューはまだしも、焼きそばもおでんでもコッペパンでした。今に思えば不思議な献立です。時々、ビニール袋で蒸されたソフト麺や砂糖入りきな粉付き揚げパンが出たのが嬉しかったですね。
また貴重な給食ですから、風邪か何かで学校を休んだ生徒の場合には、その子の近所の生徒が家までパンを持って行かされました。
中学校になるとコッペパンが食パンに変わりました。3枚ぐらいだった気がします。マーガリンだけではなく、ジャムも付く様になりました。その頃には脱脂粉乳もガラス瓶の牛乳に変わりました。部活が終わると余った牛乳を数本飲んだものです。
さて給食と言えばアルマイト食器に盛られた鯨の竜田揚げと脱脂粉乳を思い出さずにはいられません。隣の女の子が泣きながら食べていたのを思い出します。
完食しないと昼休みに遊べないのです。私はあまりにも可哀想に思い代わりにこっそり食べてあげました。生徒全員完食が半ば義務付けられていた変な時代でした。