台北市中山の新光三越(デパート)の裏手には、小さいながらも台湾飯らしい美味しいお店があります。その中に蒸し餃子が有名で何時も夕飯時に列をなしています。日本から台北へ戻るとこの手のお店に行きたくなります。
乾麺も湯?もメニューにはありますが、来客の殆どが蒸餃(蒸し餃子)を注文します。決して店構えは広くはなく、次々と注文が入る蒸餃は全て手作りでこれが美味しさの秘訣です。店中は絶えず満席状態。
大ぶりの蒸餃は蒸籠(セイロ)で蒸された状態で運ばれてきます。下味はついていますが、お好みで酢(白・黒)、摺り下ろしニンニク、辣油、醤油を付けます。私は黒酢のみでいただきます。
私はこれに四川料理のひとつとも言われる酸辣湯を追加。豆腐、キクラゲ、タケノコ、椎茸、干しエビ、薬味の香菜など少々酸味の効いたとろみスープです。本場のは唐辛子とか胡椒の味がしますが、ここのはマイルドでこの組み合わせが台北っ子の通な食べ方です。
さて、餃子と言えば日本では焼き餃子ですが、中華圏では蒸し餃子か水餃子が主流です。
古くなって多少腐って余った餃子を食べられる様に衛生上焼いたのが始まりとか、中国東北地方に移住していた日本人が焼いたのが始まりとか言われています。
ですから、中華圏での中華料理での正式な宴席ではお客様へ無礼無きように焼き餃子は絶対出ません。
ところで私の母親は料理が得意で、当時としては珍しかった料理教室(学校)に都内自由が丘まで通っていたようなひとでした。
仮に母親の手料理が食べられるのならば、カレーとかもそうですが是非焼き餃子を食べたいですね。中華圏の方は餃子とご飯は一緒に食べることはしませんが、食べ盛りだった頃には、ご飯と一緒に餃子を何十個もたいらげたものです。
もう一度食べたいですね…