私は小学校4年生の時に相手チームの親御さんからのヤジが理由で野球少年からサッカー小僧に華麗に転身しました。運動神経も人並み以上でしたので、球技全般は割と得意でした。
例えば、高校の体育授業ではハンドボール・バレーボール・ラグビーもそつなくこなしました。大学時代は一家にラケット一本のバブル全盛期でしたから、硬式テニスもそれなりにできます。50歳過ぎにマラソン、60歳過ぎて週一で卓球教室に通い始めました。
そう言えば、高校時代は学期末に開催される校内球技大会で所属部以外の球技に参加するが規則でしたので、サッカーではなくバスケットボールに出ました。ドリブルでカットインするのが得意でした。
そのバスケットボールが題材の話題の映画『THE FIRST SLAM DUNK』を日本語版吹き替え無しで観ました。日本では興行収入が90億円に迫る大ヒットの勢いだそうです。
(映画ポスターお借りしました。)
此処台湾でも新年明けから劇場公開が始まりました。何しろ台湾はバスケットコートが河沿いや高速道路の下に至るまで沢山有る国で、映画に出てくる主人公に似たヘアースタイルの若者がワンオーワンやゲームを楽しんでやっています。
野球と並び国技みたいに人気の有るスポーツなのです。ですからこちらでも1億元を超すほど好調な興行です。
さて私は小学生のころから漫画本を読む習慣が無かったので、この原作も内容も知りませんでした。でもヤンキーで少しやんちゃな高校生がバスケットボールの魅力に取り憑かれて、ライバル校や仲間との友情を通じて切磋琢磨しあいながら高校頂点を目指すスポ根アニメなのは想像がつきました。
それでもこの種のストーリーはスポーツ好きな私には面白かったです。決して常識外れではないゲーム内容や選手の動き、そして私の故郷に近い神奈川県茅ケ崎海岸らしき風景も綺麗に画かれていたので約2時間の放映時間はあっという間に過ぎました。さすがアニメ大国、メイドインジャパンです。
主に30-40歳代の方々の青春時代アニメだそうですが、これでバスケットボールを始めたひとが多いとの理由も分りました。
また映画の湘北高校監督で生徒からオヤジと慕われる安西先生の『諦めたらそこで試合終了ですよ!』、タイムアウト中に生徒に囁く奥深い言葉は現代社会にも当てはまりそうです。
東北か北関東か訛り丸出しで何時もやたらと生徒に怒鳴り散らしていた私の高校時代のバスケットボール部顧問だった体育の先生とは大違いです。
同級生で190?ちかくイケメンでスポーツ万能バスケットボール部キャプテン、でも水泳だけは顔も付けられないほどカナヅチだったO君の事も思い出しました。
ところで、昔TVでバスケットボール高校選手権決勝戦を見ていたら、小さいのにやたらと上手い選手が目を引きました。それが秋田県能代工業時代の田臥勇太でした。
後に日本人で初めてNBAに挑戦しましたね。映画では相手高の秋田県山王工業のキャプテン深津は彼をモチーフにしたのでしょうか。主人公も彼も米国大学留学で映画は終わります。
今ではNBAで堂々とスタメンで活躍している日本人選手も見られるようになりました。それでも日本のバスケットボールの水準はまだまだですが、何事にもチャレンジする夢や最後まで諦めない勇気を与えてくれる映画でしたね。