前回&前々回に引き続き江蘇料理の最終回です。
私のサラリーマン時代の最後の駐在地は上海でした。北は北京から南は広東省まで随分と広いエリアで営業活動していました。上海から比較的近い浙江省杭州と寧波にもお客様がいました。ちなみに杭州のお客様とは現在でも取引きしています。
13世紀にベネチア商人マルコポーロも東方見聞録の中でモンゴル帝国(元)時代に西湖のある杭州と港町寧波の記載が見られるほど歴史的にも有名です。
杭州は茶葉(龍井茶)の生産地としても有名です。この茶葉を使った様々な料理があります。その代表が『龍井蝦仁』でプリプリのむき海老を龍井茶葉と一緒に炒めて茶葉の香り付けしたさっぱり塩味の料理です。
一方、杭州湾に面している港町寧波ですが、此処では海鮮は勿論ですがうるち米が採れます。そのうるち米のお餅(年?)が古くからの特産品です。薄く小さい切ったお餅と白菜・干しエビ・椎茸・豚肉と一緒に炒めてとろみをつけた『白菜年?』です。
もう此処まで来るとお腹もいっぱい、幸せいっぱいになりますね。
都合3回に亘り江蘇料理の幾つかをご紹介致しました。いかがでしたか?コロナ禍が収束したら中国出張の際に本場もんを食べたいものですがいつになるやら。