台湾では今週末が大晦日でもう直ぐ旧正月休みが始まります。中華圏で仕事を始めて30数年経つとすっかりこの習慣に馴染んでいます。
この日は私が顧問をしている台中の部品製造会社の忘年会に招かれました。ちなみに台湾では忘年会を『尾牙』と呼びます。
台湾の商売人は「土地公(土地の神様)」を信仰している人が多く、土地公に商売繁盛の「拝拝(お参り)」をしますが、この儀式を「做牙」と呼びます。年の最後の拝拝を『尾牙』と呼ぶのがこの由来だそうです。
福利厚生の意味合いから従業員はもちろんのこと、家族やその子供達、彼女さんからフィアンセ、そして経営者の父母さえも参加することが多いのです。会社は家族ぐるみを強調するためです。
経営者は社員に対して1年間の苦労をねぎらい来年も頑張って欲しいとの気持ちが込められますので、経営者や幹部のポケットマネーが使われるケースが多いです。
ですからこの時期には、紅包?(ボーナス)や企業によっては自社株を振舞う会社も多いです。嘗てサラリーマン時代には忘年会の抽選会用の贈り物を提供することもありました。今回私はちょっとばかりの現金と台湾金門島名産のお酒(高梁酒)を贈呈しました。
若い頃には酔い潰された経験も多々ありましたが、今日はホテルのバンケットルームを借り切って楽しく食べて飲んで歌って来たる新年を祝い楽しいひと時を皆と過ごすのです。