本年の台北マラソンはフルとハーフで2.8万人の市民ランナーが参加した大規模な大会でした。この日日本全国が寒波だった様ですが、南国台湾でもスタート6:30時点で気温9℃、体感温度はもっと低いと感じました。私はいつも通りに完走申告タイムにより後方列から5分差スタートしました。
交通整理と制限時間の関係で途中5箇所の関門が設けられています。台湾最大規模の大会とは言え、5.5時間の制限時間は私にとっては厳しい条件です。
加齢に加えて6月に罹患したコロナで心拍数と肺活量に影響が出ている様です。前半はキロ7分程度で前回の神戸マラソンよりギアを上げました。
それもハーフ迄が限界でした。完全に脚にきました。しかも20から25km辺りの高速道路上でのランは冷たい強い向かい風に閉口しました。
レースには設定時間により各5-6名のadidas から派遣されたペーサーランナーがアドバルーンを掲げて走っています。それに付いて行けば、例えば4.5時間ならその時間通りに完走できます。
私は最初5時間15分のペーサーに付きましたが、25km手前地点で置いていかれました。そして35km辺りで後から来た5.5時間つまり制限時間の最終ペーサーに遂に追い付かれました。
気分転換に持参した虎屋の羊羹も?りましたが、何度も挫けそうになりました。周囲にはギブアップしたランナー回収用スクーターに乗車するランナーも現れ初めました。
私は自らレースを止める事は考えずに関門で引っ掛かってしまった場合にはしょうが無いと思っていました。しかしペーサーにも励まされて何とか喰らい付き、意地と根性で39km地点の最終関門閉鎖時刻の3分前に通過しました。
残り3km地点です。制限時間の5.5時間が迫る中、日本人??中高年ランナーは重い脚を引き摺りながらギリギリ22秒前にゴールに倒れ込む様にテープを切りました。ゴール後に思わずガッツポーズとバンザイ?をしてしまいました。パチリはその瞬間。
身体中がバラバラになりそうで心臓が口から何度も飛び出しました。それでもゴールした時のほんの一瞬の達成感を味わいたいだけで止められないのがマラソン。不思議な魅力です。
次回は来年2月京都マラソン大会に出走予定です。珍しくサラリーマン時代の同僚がペーサーになってくれます。ちなみに、この方中国??出張中でコロナに罹患中です…
(完走メダル?が何より嬉しい)