台湾と日本のマラソン大会での大きな違いは、当日着るウエアです。どちらもエントリーの段階で記念ウエアを貰えますが、台湾ではこの記念ウエアを大会当日に着る市民ランナーが男女問わず圧倒的に多いことです。
日本では一大イベントで晴れ舞台ですから、キャップからウエアからシューズまで一新する個性派ランナーが多いのです。インスタを拝見してもそれがよく分ります。私自身も大会毎にシューズは必ずおニューです。
出来ればウエアもおニューですが、前回は記念ウエアと色(オレンジ色)が被り残念でした。大きな大会だとほぼ全員が記念ウエアを纏い、スタート時はその色一色に染まり壮観ですから運動着協賛メーカーは大喜びだそうです。
さて第二戦神戸マラソン大会ですが、間もなく始まるカタールW杯の日本代表ユニフォームで走ることにしました。ブルーを基調にしたホームレプリカですが、キャップもシューズも靴下もブルーに合わせました。
ちなみに、今回はW杯出場32か国のベスト4に選ばれた非常に評判が良いユニフォームなのです。
ところで今から20年前のこと…
2002年日韓W杯グループリーグ第3戦(チュニジア戦)、これに勝利すればグループリーグ突破でベスト16が決まる大事なゲームでした。ところが運悪く私の海外出張のフライト搭乗と同時刻での開催でした。
上海浦東空港ラウンジで搭乗時刻を待っていた時です。隣に居た日本人ビジネスマンがスーツの上着を脱ぎはじめ、やおらYシャツの上に日本代表ユニフォームを着始めました。思わず私は声掛けたらこのビジネスマンは胸をポンと叩きこう言いました。
『ニッポン代表への気持ちはここに在りますから!』
そして機上でも試合経過が気になってしょうがありませんでしたが、パイロットさんから粋な計らいの機内放送が入りましたよ。
『ええー機長のXXでございます。本日もご搭乗誠にありがとうございます。ええーお客様も大変気に掛けておられると思いますがチュニジア戦の途中経過です。ええー只今地上からの連絡によりますと前半0対0で折り返し、後半2分に森島選手が先制点を決めたとの情報です…』
このアナウンスで機内中がニッポンニッポンの大コールに包まれたのを思い出します。その後中田ヒデがヘディングで追加点を決め日本勝利も伝えてくれました。
あれから20年経過してもう直ぐ2022W杯初戦ドイツ戦を迎えます。しかしその前に私自身の42.195kmの熱い戦いが待っています…
(台北松山空港内ラウンジにて)