先ずは皆さま方の漢字読解力を試して頂きます。何れも鳥の名前ですが読めますか?鷹・鷲・鳶…どうですか?
答えは順にタカ・ワシ・トンビです。
次に生物の知識を試して頂きます。鷹・鷲・鳶の違いを説明できますか?答えは鷹(タカ)と鷲(ワシ)は生きた動物を捕食するのに対して、鳶(トンビ)は小動物や魚の死骸しか食べません。
野外でお弁当やファストフードを食べている時にサッと飛んできて食べ物をさらってしまうのは鳶(トンビ)の仕業です。
ふいに横から大事なものを奪われる例えに鳶(トンビ)に油揚げさらわれると言いますね。また漁港がある港町で漁師さんが残した魚を食べるのも鳶(トンビ)です。
さて、私の歴史の先生(台北在住の片倉佳史氏)の台湾野鳥に関する講演を拝聴しました。この先生は台湾に関して間違いなく第一人者だと思います。
特に明朝清朝時代の台湾〜近代日本統治前後の台湾歴史を始め政治・軍事・鉄道・建築物・地理・地学のみならず、野鳥・蝶・星座・台湾料理(含む、甘い物)などなど多方面への趣味と造詣が深くその知識の多さと人脈に驚くばかりで著作も多数あります。
(片倉先生の最新版)
毎週末にオンラインサロンで様々なお話を伺って勉強していますが、今回はご本人も初めてという台湾野鳥に関するお話を直接拝聴しました。ご自身で撮影された野鳥の姿も拝見しました。
全世界で約9千種類の野鳥が現存すると言われているそうで、台湾には凡そ674種類の野鳥が生息していて、その内約31種類が台湾のみに生息するとのことでした。
近所の河沿いをランニングしている私ですが、確かに日本では見られない南国特有の色鮮やかな野鳥を目にします。大きな望遠付きのカメラで撮影している野鳥好きでバードウォッチングしている人を河沿いの湿地帯や公園で見かけます。
冒頭の鷹(タカ)科に属するサシバと言う鳥がいて、シベリア大陸や中国大陸に生育しているのが越冬のために日本本島や沖縄諸島経由台湾最南端(屏東県墾丁)でフィリピン方面へ何千羽も10月頃に飛んでいくとのことです。フィリピンからの強い季節風(逆風)に負けない様に屏東県墾丁では栄養を付けて毎日480?も飛ぶそうです。
上記は講演中のほんのひとつのお話です。私にとって野鳥はこれまで興味の範疇外でしたが、話を伺い少し興味が湧いてきました。知識が広がることは素晴らしいことだと思った次第です。