サラリーマン時代2001年を迎えた頃、2度目の中国北京駐在を終えて帰国すると人事異動で事業本部と担当製品が変更になりました。相変わらずの中国と台湾も担当地区に加わりました。そして、その手始めとして台北で開催される展示会出展の責任者に任命されました。
電子部品製造関連装置の台湾市場開発と販売が目的で、先ずは展示会でその感触を探るのが私のミッションでした。準備と開催期間、新規顧客訪問とフォローを入れて2週間程度の台湾初出張でしたが、日本(人或いは企業)に対して非常に友好的であることは直ぐに理解しました。
その後2年間台湾市場開拓をしている内に、台湾法人への出向駐在の役回りが回ってきました。それからは各種展示会には何十回も現地駐在員として参加することになりました。本社からの役員や幹部が來台する度に展示会そっちのけにゴルフや夜の接待も含めて随分とアテンドしました。そんな優雅な時代でした。
さて、此処は台北市内からMRT(地下鉄)で30分ほどの南港展示会場でコロナ禍で中止になっていた台湾の展示会も復活しました。大手日系企業出展は随分減りました。
それでも今や台北で起業した私は、自社製造製品(精密加工部品)の台湾の販売先企業がそれも展示すると言うので、そのフォローとご挨拶を兼ねて展示会に参加しています。
今回の展示会は電子基板製造関連業種の展示会ですが、自社製品の部品が硝子のショーケースに入って展示されているのを見る様な状況になるとは、サラリーン時代にはよもや思いもしなかったことです。引合いが沢山増えれば良いなあと思いましたよ。展示会も残りあと一日。
ちなみに、大手企業では来場者(顧客)のために席を用意しています。そして、昼食券やお土産やお茶菓子も用意するのですが、私の販売先企業ではなんとワインを振る舞っていました。ビールを出す企業もあるようです。ですからこれを楽しみに午前中から来場して酒飲みとなるわけです。実は下戸の私もご相伴に預かりましたが、口を付ける程度でした…