私が糖尿病と診断されたのは、最初の北京駐在を始めてまだ30代になったかならないかぐらいの若い時分です。日本へ一時帰国した際の人間ドックで引っ掛かりました。当時は成人病とか贅沢病とか呼ばれていましたが、故父親も糖尿病でしたので原因は遺伝だろうと思っていました。
駐在者の中でも下っ端で仕事は忙しかったのですが、食欲は現在とは比較にならないくらい旺盛で中華料理もホテルのブッフェも宴会でも好きなだけ食べていました。
運動は今ほど真剣にしていませんでした。時々思い出したかの様にマンションから天安門広場までジョギングをするぐらいで、帰りには当時出来たばかりの中国マック一号店に立ち寄りビックマックを食べました。
あれから30年以上が経過して、未だ糖尿病は完治していません。それどころか糖尿病が引き金で高血圧症やコレステロール値も高くなりました。
3か月に一度の割合で血糖値検査を受診していますが、HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)値が高くて安定しません。医者さん曰く…
『朝食のパンは空腹時血糖値上昇の原因です。米飯かオートミールとかグラノーラとかミューズリーなら、血糖値の急激な上昇を抑えられるのでまだましです。』
60年間近く朝食はパン食習慣で今更別モノと言われてもと思いました。わざわざお米を炊くのも億劫です。台湾コンビニのお握りは日本よりも美味しくなく毎日買うのも面倒です。
そこで、推薦の燕麦系食品を探してみました。オートミールは懐かしいです。そう言えば、母方の祖父母の実家へ泊りに行くと朝食はいつもオートミールにハムエッグでした。50年以上も前の話です。その時は洒落たものを食べるものだと思いました。
そもそも燕麦系雑穀類は英国生まれのシリアルで、麦や玄米やとうもろこしなど主とした穀類食品です。そもそもは馬の餌だったらしいですが、コーンフレークで有名なケロッグが健康食品として改良したのが始まりらしいですよ。
ドライフルーツが混ぜられたものなど色々な種類があるものです。これからの季節なら温めた牛乳や豆乳と一緒に煮て頂くと良いです。噛み応えもあるのでしっかり咀嚼して満腹感も得られます。
何より整腸作用に良いのが特徴だと思います。もし便秘気味の方がいればお薦めです。また最近私はかすみ眼や眼精疲労も気になるので、乾燥ラズベリーやブルーベリーも混ぜて頂くと一石二鳥です。
次回(11月)の血糖値検査まで続けてみようと思います。効果があると良いのですが。ついでながら、燕麦入り無糖豆乳でバナナジュースを小型ミキサーで作ります。プロテインを入れれば更に良いですね。なんか急に健康オタクになった気分です…
P.S 故父親は横浜馬車道にあった漢方薬局で糖尿病処方して貰い、自宅で漢方草を煮て何やら怪しい飲み物を飲んでいました。あまりに強烈なその匂いで故母親といつも口喧嘩していたのを思い出します。