日本の小学生の大部分はあと1週間で夏休みも終わりですね。私は真面目な小学生でしたから、夏休みの宿題や自由課題研究もそつなくこなしていましたので、夏休み終了が近付いても特に焦った記憶は皆無です。
夏休みの楽しい思い出は色々とありましたが、懺悔の記憶で思い出すのが毎年実施される地域の子供会での日帰りバス旅行での出来事です。当時は都心に住んでいました。低学年だったある年に八王子か何処か郊外の奇麗な川淵へ行きました。
川で泳いだり、鱒か鮎かの?み取りをしたり、夕方にはキャンプファイヤーもしましたね。昼食はお弁当持参でしたが、川で捕った魚をBBQしました。それで嫌いだったピーマンも食べられる様になった記憶も有ります。
そんな昼食後に川で冷やしておいたスイカでスイカ割りをしました。これが私の小さいながらも人生最初のスイカ割りでした。幾つかグループに分かれて子供一人一人づつ目隠しされてグルグル回されて、右だの左だの大人に言われて木の棒を振り下ろすのです。
以前のブログで何度か書きましたが、その当時の私は異常なほど引っ込み思案で人前では話など出来ない様な恥ずかしがり屋さんでした。
ですから自分よりも前の子供でスイカが割れてくれれば良いなあと願っていました。割れれば自分がやらなくて済むからです。
ところが、全員失敗して遂に列の最後の私まで順番が回ってきました。これは困ったことになったと思いました。スイカ割りをすること自体が恥ずかしいのですが、割れなかったもっと恥ずかしいと瞬間思ってしまう子供でした。
ところが、この時に天が運を運んできたのか、何故か目隠しして見えないはずの視覚が手拭と眼の間に隙間が有りました。ビニールに置かれたスイカの位置が丸見えでした。“しめたっ!”と思いましたね。
グルグル回されようがどうしようがはっきりクッキリとスイカの位置が見えましたから、その方向へまっしぐらで進み“えいっ!”と力を込めて振り下ろしました。スイカに命中して見事ではなかったのですがちょっと割れましたよ。
それでも友達皆からやんややんやの喝さいを浴びました。ずるっこしたのに嬉しかった懺悔の記憶です。手拭の目隠しが緩くてスイカが丸見えだったことは両親にも終ぞ言えなかったのです。
でも今思うと気を利かせた大人のリーダーが故意に見えるように緩く締めて私がスイカに当たる様にしてくれたとだと思いますよ。
あれ以来スイカ割りなんてやってないのですが、この歳になって仮にやることあれば、今度は正々堂々とやってみますかね〜
(本文とは無関係ですが、私のお気に入りのランニングコースのひとつ。基隆河とマングローブ。)