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| 2017-03-27 01:26:50
春分の日に開きましたお茶会。たくさんの方々のご来場、そしてお茶、お菓子。皆さまの名残を惜しむ心が建物を包み込み、建物が皆さまをその懐に入れ、笑い声、湯気が立ち上り。素敵な会をおさめることが出来ました。笑顔のエンディング。全てに感謝を申し上げます。お茶入れしていただいた堀口一子さん。川西万里さん。栗川智香さん。工藤かずみさん。西原禎志さん。末松えみこさん。七海ちゃん。剛介さん。そして、私の知らないうちに自然発生的にお点前を交代し、茶席を動かしてくださったたくさんの方々。順番をさばいてくださった久保田ひとみさん。原未来子さん。お湯周りを頑張ってくれた松長みえこさん、田中一代さん。お菓子をこしらえてくださった餅匠しづくさん。蒼穹さん。点心をお作りいただいた天一製菓さん。ゲリラライブをしていただいたマコさん。ロベルトさん。突然ゲストの宴パンダさん。写真家の吉村洋史さん。そして遠方から、久々に、懐かしんで来ていただいた... [続きを読む] |
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| 2017-03-08 01:38:59
お花の朝倉さんが、久しぶりにお花を届けてくださいました。椿に柳の若葉。菜の花に桃。ふきのとうの花です。啓蟄過ぎて、百虫、蟄居からはい出す。柳が芽吹き、ふきのとうの花が咲く。二十四節気にぴったりの花選び。長く体調を崩されていたのに、久しぶりにふらりとこられて、さっさっさっーと綺麗な形に花を入れて、自転車で帰られたとか。外出から戻ってみたら、店の空間が春でした。そして2017年のとびきり早い早春茶。第一便が極僅かですが、四川省から到来しました。今日から封切り致します。
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| 2017-03-04 00:52:27
2月28日、利休忌でもある日。笙と?の奏者、田島和枝さん、茶絲道の堀口一子さん、好日居の横山晴美さん、私、の四名が結び、無茶空茶にて茶会を開きました。床飾は、利休様ゆかりの国宝待庵茶室の古材を用いた茶箱に2003年陳年熟解茶を入れ、ミャオ族の布地を繋ぎ合わせた春秋ふた色の茶具敷。宜興急須。根曲り竹茶則。菜の花。堀口さんは、四川省の黄茶、蒙頂黄芽を。漢代から遡る献上茶、歴史を伝える地脈の茶。思い入れのある一杯を大天目で点て、瓢杓で分茶。春の調子をもつ双調のしらべの笙が、田島さんにより点前に添い、飛翔し、奏でられます。お湯が落ちる音、道具の静かな音鳴りもします。小さな杯に沈む、雀舌型の茶葉の幾片。横山さんの茶席は、過年共に訪れた北京茶市場で数年前に求められた鳳凰単叢、茶缶の底に僅かに残された茶葉、最後のひとむら。大皿に庭石を拾い据え、その上に置かれた、胡桃大の小さな茶壺。この小さな茶具で17人もの方々と一客一煎、... [続きを読む] |
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| 2017-02-25 02:37:21
2001年から、最後に中国茶をいただくお食事会として始めた予約制の満月会。年に数回開催してきました。通算98回に及び、今日でその幕を下ろします。お越しいただいたすべてのお客様に感謝。拙い料理を寛容にお召し上がりいただきありがとうございました。これに関わってくれた歴代スタッフ一同にも感謝。一斉スタートのコース仕立て、チームワークと体力がなければできませんでした。今日も一生懸命心を合わせて、お料理致します。
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| 2017-02-25 02:22:50
新しい場所。未だなにもない室内には、西天満の氏神さんの天満宮のお札。西本町の氏神さんの御霊神社のお札。お塩とお茶。坪庭には、蹲が一つ。足元の土を搗き固めて、いよいよ石が入る。竹の塀が完成間近。そして、今日、照明がつきました。今まで日が短い中作業中、夕暮れになるとあかりがなかったため薄明かりの中、工事ライト一基で作業していただいていました。心細いような薄暗がりの中、しかし、まだもの語らぬ空間は未熟でいてどうにでもなり、気持ちがすっとします。
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| 2017-02-11 13:16:32
今朝八時に、お願いしていた職人さんが四人、無茶空茶に来られました。新しい移転先に移動をお願いしていた、庭の中の巨石の一つは石を穿ち鉄鋼で溶接した奇妙な彫刻、隋建国氏の作品。中国の孕む政治的な抑圧や言語や行動の不自由に対しての抗議を暗に巧みに隠しながらも圧倒的造形の異に着地させ体制に対して沈黙を守る1990年代の作品。現在。中央美術学院(日本でいうと、東京芸大)の彫刻科主任教授でもあり、間違いなく現代中国美術のトップの一人です。香港の湾仔からグランドハイアットまでずらりと並べてられている同じ作品は彼の手によるもの。この作品は、彼自身が1997年頃、無茶空茶に泊まり、制作した作品を置いて帰ったものです。20年鎮座した作品が、ここを出ていきました。そして、毎日水を替え、水をたたえて愛しんだ割れた古い蹲と足元の苔むした巨石。江戸時代のように、棍棒と縄で結ばれて、ジョッキなどは使わずに、人力で出発致しました。庭と石達に... [続きを読む] |
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| 2017-02-08 14:40:38
入り口から次ノ間へ。ラビリンスのような、万華鏡のような。500枚の写真がぼんやりと誘います。ワンコイン日替わり中国茶館致しております。明日は雨前碧羅春です。
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| 2017-02-08 14:22:49
二月八日。酉年九日目。十五日目までが春節で元宵節。今年は、バレンタイン頃が正月終わりで、新年初めての満月。力の強い月ですので、お願いごと日良い月です。二月は、まだ寒中ですが、至るところに春の兆しと瑞祥を感じます。春節に窓に貼った紅いセロファンの福字。丁度、12時のお稽古からはじめて、段々に日が動き、南向きの部屋に13時過ぎに太陽の角度が差し掛かります。今日は、お茶を淹れていても、茶杯から、湯気まで紅く染まり魔法のようです。
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| 2017-02-06 13:31:23
壊されていく日まで、少しずつですが、無茶空茶の変化をお伝えいたします。以前は、派手に注意を引くような案内は、嫌いでしたが、 理由として。パソコンとプログラミングが苦手。メールアドレスを送るのに、アンダーバーを打ち込むことすら苦手な私の姿から来た現象。ホームページを、改定したいですが。もし、技術にお心当たりある方あれば、ご連絡お願い申し上げます。
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| 2017-02-05 03:54:28
無茶空茶は、私に住む所を与え、食べものを与え、働く場所をくれました。そうしてはじまりました。たくさんの人が訪れるようになり、数多くの縁が結ばれました。出会いと別れ、縁は結ばれたり、切れたりしました。当たり前のこととして、毎日水を汲み、火を点けて、お湯を沸かしました。お湯が充分に沸いたら、茶葉を投じ、お茶になりました。茶葉は限られた量なのに、何煎も出、どれだけたくさんのひとが来ても決してお茶が行き渡らない事はありませんでした。口寂しいときや、お腹が空いたら、木箱にはいつも干した果物と木ノ実があり、決して絶えることはありませんでした。さて、無茶空茶が与えてくれたものの中で、最も大切なものは、美しさでした。辛い出来事があったり、悲しみがあっても、美しさを感じる事で、心の痛みは洗われて自尊心を取り戻すことができました。これは、お茶の持つ最も大きな力です。無茶空茶は、お茶そのものでした。2017年春。築107年無茶空茶... [続きを読む] |
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