吉林省(きちりんしょう)は、東北地区の行政区分の一で省都は長春。黒龍江省・吉林省・遼寧省及び周辺を合わせた地域を中国東北部と呼びます。
北部を黒龍江省、西部を内モンゴル自治区、南部を遼寧省と接します。また北東部はロシアと接し、南東部は北朝鮮と接します。中部には南から延びてきた遼東大平原が広がり、東部は長白山系を中心とする森林地帯、西部も大興安嶺の山岳地帯となっています。
省東部の森林地帯はツングース系狩猟民族の住地で、中部平原地帯には東夷系の扶余が古くから建国し、扶余から分かれた高句麗も省西南部の集安を拠点に一大国家を形成しました。高句麗滅亡後は辰国(渤海)が敦化の東牟山に建国、後黒竜江省南部の上京竜泉府に都を移しました。渤海が契丹に滅ぼされると、女真の領域となり、女真民族は金王朝を樹立して華北を支配、その後、満州族として再び中国全土を征服しました。
清初、1676年に寧古塔(ニングダ)将軍が吉林に移駐したのが吉林省設置の始まりで、その管轄範囲は現在の吉林省中東部、黒竜江省東南部からウスリー江以東、アムール川以北の広大な地域に及びました。
1907年、吉林省が正式に設置され、吉林が省都となります。現在の吉林、黒竜江の大部分を管轄し、吉長、浜江(ハルビン)、依蘭(三姓)、延吉の四道を置いて、中華民国時代まで続きました。
その後、鉄道建設によって長春の地位が台頭し、満州国時代には新京としてその首都となりました。吉林は依然吉林省の首府でしたが、1954年に新吉林省の省会(省都)は長春に移転しました。なお、19世紀以後、特に朝鮮が植民地化されてから、多くの朝鮮人が越境して現在の延吉を中心とする吉林省東部に住み付くようになり、間島(カンド)と呼ばれました。新中国成立後この地域に延辺朝鮮族自治州が成立しました。
吉林省は、8地級市と1自治州からなります。
* 長春市、吉林市、四平市、遼源市、通化市、白山市、松原市、白城市
* 延辺朝鮮族自治州
o 県級市:延吉市、図們市、敦化市、竜井市、琿春市、和竜市 [改訂履歴] |
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