ご馳走になっておきながら文句を言うのも何ですが「本当はね、違うんだよ!」と言って、蘊蓄を垂れたいだけです。
別に、怒っている訳ではありません。
どうでもいいと思います。
先日、先輩改めSさんから、近くにある「麻辣担担?(麻辣担担面)」(ma2 la4 dan4 dan4 mian4/マラダンダンミェン)を食べに行こう!とお誘いを受けました。
ありがたいことではありますが、一瞬「何それ?」と思ってしまいました。
「麻辣」(ma2 la4/マラ)とは、舌がしびれる辛さを指します。
「麻」(ma2/マ)とは、しびれる、という意味です。
足がしびれることも「麻(マ)」と言います。
「辣」(la4/ラ)は、ラー油「辣油」(la4 you2/ラヨウ)の「辣」ですから、辛いという意味です。
トウガラシだけでなく、サンショウ「花椒」(hua1 jiao1/フアジャオ)も入っているため、こういう辛さになります。
四川料理「川菜」(chuan1 cai4/チュアンツァイ)の特徴です。
なお、辛いと言えば、湖南料理「湘菜」(xiang1 cai4/シアンツァイ)も有名ですが、こちらは、トウガラシのみで、サンショウは入っていません。
よって「干辣」(gan1
la4/ガンラ)と言います。
「担担?(担担面)」(dan4 dan4 mian4/ダンダンミェン)は、日本では、担担?(タンタンメン)として知られますが、昔、天秤棒「担子」(dan4 zi/ダンズ)を担いで売ったのでこの名があります。
四川(si4 chuan1/スチュアン)省の代表的な麺料理です。
四川料理の一種ですから、担担?の味は、当然ながら「麻辣」です。
よって「麻辣担担?」とは「甘いあんみつ」と言っているようなもので、当たり前と言うか何と言うか、それこそ「麻辣」じゃない担担?なんてないでしょう?と言いたくなってしまいます。
もっとも、ここは日本で、日本人向けにマイルドな味わいの担担?もよく出ています。
よって、うちは本場だぜ!ということを言いたかったのかもしれません。
何度も言いますが「本当はね、違うんだよ!」と言いたいだけで、別に、怒っている訳ではありません。
で、麻辣担担?を食べに行きました。
メニューを見ると、何と「汁なし担担麺」なるものを見つけました。
これまた「何じゃこりゃ?」です。
そもそも、担担麺とは、天秤棒を担いで売り歩いたものでした。
よって、本来の担担?にスープはありません。
中国の麺は、大きく分けて、スープのある「湯麺(?面)」(tang1 mian4/タンミェン)と、スープがなくかき混ぜて食べる「拌麺(拌面)」(ban4 mian4/バンミェン)があります。
担担麺は、スープのない「拌麺」です。
汁なし担担麺って、当た...